色紙を二つ折りにして、上記の黒ドットの部分
を両面テープで張り合わせます。これを畳むと、
右のような冊子が出来ます。これを奏者に1式
ずつ配布します。
奏者は、上図で「黒」「赤」「青」「緑」「橙」と書いてある面を客席に向けて、譜面台にセットします。
演奏会が終わったら、集めて箱に保存しますので、次回も傷まず綺麗に使えます。
また、新たな色が必要になったら、同様に追加して行くだけです。
4.譜面台色紙
これは「機材」と言うほどのものではありませんが、どこの団体でも使用している「色紙」です。
舞台の性格に合わせて何種類かの色を用意しますが、バラバラになって、各奏者に揃える
のは大変でした。オルフェのアイデアは、冊子化です。
1.星空表示
バックのホリゾンタル・スクリーンを夜空に見立て、その前に満天の星を表示するものです。
甲府市総合市民会館には何故かこの設備がありません。それなら、自分達で作ってしまおう
と取り組みました。
1.1 仕様
(1) 星の数は200個
満天の星を感じさせるに必要な最低数です。
(2) 星には白色発光ダイオードを使う
麦球等の豆電球を使うのが一般的ですが、調光をした時、明るさによって色が変わって
しまう欠点があります。ここは最先端の光源を使います。また色ですが、以前は「赤い
星」、「青い星」等を混ぜたこともありますが、飲み屋の飾りの印象になってしまったため、
白一色としました。
(3) 調光(0〜100%)を可能とし、さらにフェードイン/フェードアウト(1〜20秒)の機能を
つける。星がパッと点いてパッと消えたら不自然ですから。
(4) 操作は指揮者が指揮台からやれるようにする。
どこで表示するか、一番分かっているのは指揮者ですから、リモコンで操作出来るように
します。
1.2 基本デザイン こちらを見て下さい。
1.4 実際の表示
「星空のコンチェルト」演奏中
スイッチを投入すると真っ白な光が徐々に浮かび上がってとても幻想的です。
LEDですから、暗くても明るくても色は変わりません。お客様にも好評を頂いて
います。次回のコンサートでも使用すると思いますから、どうぞお楽しみに。
P.S. 実は私はスイッチング電源分野のプロでした。久しぶりに若い頃のエンジニア気分に浸れ、
楽しかったです。
外枠の材料はパイン集積板(木材)です。比較的安い上、さらに重要なことはホームセンタで
精度良く、カットして貰えることです。サイズはA3用紙がピッタリ入るようになっています。
ホッチキスのメカ部分の製作は困難なので、本器に取り付け易い角形形状のホッチキス
2個を買ってきて分解し、打針点がA3用紙のど真ん中に来るようにネジと両面テープで
取り付けます。
使い方は簡単。製本すべき紙を重ねて、本器に奥まで差し込み、フタを下ろして打針します。
位置は調整済みですから、位置合わせは必要ありません。一発で2箇所に打針されます。
後は、これを2つ折すれば製本完成です。
本器を使用して作成された第3回定演のパンフレットです。とても手作りとは思えないと
言われました。
打針部分
舞台効果を盛り上げるために開発した機材その他の開発や、ノウハウを御紹介します。
1.星空表示 9.両面印刷のポイント
2.「大文字焼」表示 10.楽譜
3.明星 11.ホリゾンタル・スクリーン着色照明の検討方法
4.譜面台用色紙 12.譜面灯
5.効果音フェーダ 13.ピック指圧計
6.パンフレット製本器 14.SRS(Sound Reinforcement System) 工事予定
7.バルーンリリーザ 15.SRS用機器 工事予定
8.マイクホルダ
1.3 製作記
7.バルーンリリーザ
これはオルフェではなく、以前神奈川の団体で活動していた時に作ったものです。
「だんご3兄弟」という曲が大ヒットして、その年の演奏会で取り上げることになりました。
可愛い曲なので、何か楽しくて子供たちが喜ぶ仕掛けを、と考え、風船3個を縦につないで
上げればだんごのイメージが出せると思いついたのですが、それを舞台にどう登場させるか
がポイントとなりました。
舞台の広さから言って「だんご」は9本ですが、やはりその曲の時だけの登場させたいし、
それも山台の後ろに隠しておいて、曲の開始と同時に一斉に上げたい。
そこで、開発したのが本機です。残念ながら実物は既に解体済みです。
短いパイプを3本一直線に並べ、内2本にクギを差しておきます。クギにリングを通して
おき、リングに風船を付けたテグス糸を縛っておきます。またクギの頭に紐を付けて、これを
モータのシャフトに繋いでおきます。モータリード線に電源とスイッチをつないでおいて、
「その時」が来たらスイッチを押せば、モータが回転して紐を巻き取りクギを引っ張る。すると
リングが開放されて、風船が上がると言うものでした。これを9台用意しました。
この手のものは市販されているかも知れませんが、何故わざわざ製作したかと言えば、
今と同様、予算の少なさでした。9台全部で2千円ほどだったと記憶しています。
さて、その時の舞台の写真です。スイッチを入れて貰って上がった瞬間、会場からどよめき
が起きました。もくろみは大成功でした。
曲の演奏終了後は裏方さんに風船を片付けてもらい、演奏会終了後に会場に来ていた
子供たちに配りました。
9.両面印刷のポイント
スコアなど、多くのページのある文書を両面印刷する場合のテクニックです。
(1)両面印刷機能の付いたプリンタを使う
最も簡単な方法。かなりクラスの高いレーザプリンタを使えば可能です。
以下は、片面しか印刷出来ないプリンタを対象とします。
(2)奇数ページだけ、または遇数ページだけの印刷が出来るソフトウェアの場合
まず、来数ページだけを印刷します。1 3 5 7 9 11・・・と印刷される筈です。
そして印刷され重なった紙は一番下が1ページで上に重なっているでしょう。
次に、全体をひっくり返してプリンタにセットし、今度は遇数ページを印刷します。
すると、2 4 6 8 10・・・と印刷され、1の裏に2、3の裏に4・・・となって、両面
印刷が出来ます。この場合は、見開きとした時、右のページが開始ページ(1ページ)
となります。見開きとした時、左のページを開始ページにしたい時は、1ページ目を
外して、3ページ目以降に遇数ページを印刷すれば、3の裏に2、5の裏に4・・・と
なって、これが達成出来ます。但し、印刷された紙をファイルに閉じる時に1枚ずつ
ひっくり返す必要があります。
以下は、(2)の機能が無いソフトウェアを対象とします。
(3)1ページずつ印刷
先ず、1ページ目を印刷し、紙を裏返して2ページ目、新しい紙をセットして3ページ
目・・・とやって行く方法。少し発展させて、裏返して2ページ目を印刷する時、新しい
紙を下に重ねて入れて3ページ目も印刷させてしまう方法もあります。
確実ではあるが、紙の出し入れが大変です。
(4)2回印刷する方法
全頁を片面に印刷した後、全体をひっくり返して再度印刷します。但し、このままでは
1の裏に1、2の裏に2・・・となってしまうので、最初に白紙を一枚追加して印刷すれば、
片面が白紙の1ページ、1の裏に2、2の裏に3・・・となって、両面印刷が出来ます。
そして、終了後1枚置きに組み合わせれば、見開き左ページから始まるものと、見開き
右ページから始まるものの2つの両面印刷が一度に出来ます。紙の出し入れは2度で
済み、指揮者用のスコア、ステージマネージャ用のスコア等、2部必要な場合には便利
です。しかし、1部しか必要ない場合は、片方を捨てることになり、紙もインクも無駄に
なってしまいます。
(5)2ページずつ印刷
まず、印刷を2ページおきにやります。1〜2、5〜6、9〜10・・・という具合に。
次に、1ページ目を外した全体をひっくり返してプリンタにセットし、今度は3〜4、7〜8、
11〜12・・・という具合に印刷します。すると、
片面が白紙の1ページ、2の裏に3、5の裏に4、6の裏に7、9の裏に8・・・となって、
両面印刷が出来ます。印刷後、5の裏に4、9の裏に8などは裏返して、4の裏に5、
8の裏に9・・・とします。
この方法はPCから印刷指示を何回も出すことにはなりますが、キーボード操作だけ
ですし、紙のセットは2回だけですから苦にはなりません。出来上がるのは1部なので、
紙もインクも無駄にはなりません。
実際にやってみると、(5)がベストで、いつもこの方法を使っています。以上御参考まで。
10.楽譜
オルフェの演奏会に参加される方が驚くのが楽譜です。オルフェの場合、山梨県のメンバー
は20回、県外のオープン枠会員および友情出演者に至っては7回程度の練習で本番になる
ので、無駄を無くし最大限の効率を上げないととても対応出来ません。そのため、練習のやり
方に工夫を凝らしていますが、特に楽譜のトラブルだけは徹底して排除するようにしています。
考慮している点を紹介します。
(1)機械書き
見易さ向上と指揮者の曲理解のため、手書きの楽譜は記譜ソフトを使ってスコアを作り、
それからパート譜を作り直します。
(2)印刷
電子コピーではなく、プリンタで全て印刷します。コントラスト向上のためです。重要な所は
赤で印刷する「二色刷り」も始めました。複数ページのものは、原則見開き左ページ開始の
両面印刷とします。見開き右ページ開始の方が有利な場合はそうします。但し、曲順の
変更に対応するため、複数の曲に跨る両面印刷はしません。
紙は両面印刷対応のため、裏写りの少ないインクジェットプリンタ用普通紙を使用します。
(3)改ページ、改行
捲りが必要なところは、休みの小節を探して、そこで捲りが出来るようにします。例えば
あと2〜3行書ける余白があっても、捲りの際に音が出なくならないことを優先します。
それで、ページが増えても構いません。また、改行はフレーズの塊を意識します。
(4)弾き易くするために
速い16分音符が連続するところでも、小節の幅を広げてゆったりと楽譜を書くと、簡単
なように錯覚して取り付き易くなり、練習している内に出来てくるものです。
また、繰り返しがページ間、特に捲りを要するページ間に跨らない様にします。
ダル・セーニョまたはダ・カーポして少しの小節を演奏し、直ぐコーダに飛ぶと言う様な
楽譜は、「飛び」のトラブルが発生しやすいので、戻った所にある楽譜をもう一度書いて、
ダル・セーニョ等を止めることがあります。また「纏めた休符小節」は原則使いません。
小節を目で追えるようにして、数えやすくするためです。ですから、1ページ全部休みの
小節と言う楽譜もあります。また、出来るだけガイド音符を記入します。
(5)ファイル
これも色々試した結果、30穴のリングファイルがベストと判明し、それに統一しています。
比較を下記に示します。ファイルそのものは百円ショップで買える105円のものです。
また閉じ穴を明けるパンチは、カインズホームで2千円以下で買えます。
唯一の問題点は厚さが2cmを越えて、安いメール便で送れないことです。薄いファイル
が開発されないでしょうか。
方法 | 名称 | スクラップブック | クリアポケットファイル | 2つ穴リングファイル | 30穴リングファイル | ホッチキス | 製本器 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
詳細 | 糊で貼付け | 袋状ポケット | 事務用 | 事務用 | 重ね閉じ | 4項で紹介 | |
180゜見開き | ○ | ○ | ○ | ○ | × | ○ | |
見易さ | ○ | ×(ギラツキ) | ○ | ○ | ○ | ○ | |
差替/追加 | × | ○ | ○ | ○ | × | × | |
書込み | ○ | × | ○ | ○ | ○ | ○ | |
ページ堅牢性 | ○ | ○ | × | ○ | ○ | ○ | |
メール便輸送 | ○ | ○ | × | × | ○ | ○ |
オルフェに友情出演で参加された方々がこのファイルの良さを感じられ、それぞれの
団体でも採用されるようになり、最近急激に広がって来ています。
(6)転調対策
頻繁に転調が行われる曲の場合には、楽譜を書き直し、臨時記号で処理することが
あります。頻繁な転調に頭がとても付いて行けないからです。機械が弾くのではない
のですから。また、弦楽器は♯の多い調には比較的強いが、♭の多い調には慣れて
なくて弱いことを考慮して、同一音の♯調として楽譜を書く(例えばギターコードD♭→
C♯)ことも稀にあります。
(7)仕上げ
楽譜は曲順にファイルし、練習日程表、参考CD(間に合えば)をも閉じ込みます。そして、
表紙を付け、表紙にパート名、奏者名を印刷して送ります。奏者名の印刷で、迷っていた
奏者が参加を決心してくれたこともあります。
以上を楽譜係さんが、毎回やってくれています。本当に有り難いことです。
11.ホリゾンタル・スクリーン着色照明の検討方法
オルフェの舞台では、クラシックやマンドリン・オリジナル等、いわゆる固い曲の場合は
原則として、舞台の上下左右、バック共に反響板を用い、照明は上(シーリング)からの
白(と言うより無色)一色とします。ポップスや音楽物語では、バックの反響板を取り払い、
後ろにあるホリゾンタル・スクリーンに曲想に合せた着色照明を行い、盛り上げています。
リゾンタル・スクリーンの上下には3原色のライトが沢山
あり、3色の調光を行って様々な色を作り出します。上下を
同色にすれば、スクリーンは一色に染まります。
上下を違う色でコーディネートすると、場所、自然現象、
感情等のイメージを作り出すことが出来る様になります。
例えば上を青、下を緑にした右の配色は夏の青い空と
緑豊かな自然を連想させます。どこかで見ましたね。
そう、トップページの写真と同じです。第4回定演で「天城
越え」のバックとして使用しました。
上を緑、下を青にすると・・・森の中の泉を連想します。
使いたい曲は・・・「♪森と泉に囲まれて〜」ですね。
古いなあ (>_<)
愛の表現や、美しい女性のイメージは、赤と明るい紫を
配色します。「朱雀門」の渚の登場場面で使用しました。
濃い紫と黒を組合せると、不安なイメージで、嵐、恐怖、
等の場面で使います。また、上を青、下を赤にすると、
「夕焼け」「朝焼け」のイメージを出せます。
これらの上に、さらに星、月、幻想的な絵等を組合せる
ことも可能です。またミラーボールを有効活用して、雪等を
表現することも出来ます。
ところで、この配色を検討するためのツールですが、特別
な物ではありません。「Word」や「Excel」のグラフィック機能
を使って、四角を作画し、塗り潰しを「グラディエーション」で
上下の色を指定すれば、簡単に作成出来ます。イメージも
現実の照明と良く合っています。興味のある方はお試し下
さい。
様々な色を使って、配色を検討した結果を、下記に示して
おきます。
2.大文字焼表示
「星空」と同様、発光ダイオードによる京都の「大文字焼き」の再現です。
1.2φ程度の針金で「大」の
字を作り、そこへ5φの赤色
発光ダイオード約70個を数
センチ間隔で取り付けます。
「大」の字の形状は本物の写
真を参考にしました。
針金を細くするのは観客から
見え難くするためですが、
そのままでは弱いので、縦横
に補強を張っておきます。
なお肩にある2個の黒い物は
壁に付けたフックで実際には
ありません。
垂下っているのは給電線です。
正負2本の細い電線で、天吊
竿から吊り下げます。
LEDの部分の拡大です。針金を負極とし、リードを
直接はんだ付けします。正極の給電は細いエナメ
ル線で配線します。LEDの右下の黒い部分には
電流制限抵抗 330Ω 1/4W が入っています。
配線後、針金部分は黒色塗装します。
下の写真は、実際に表示したところです。ドライバ
は「星空」と同じものです。
{「スタンドライト」と言う
商品です。
「朱雀門」の「夏の夜」の部分で、京の雰囲気を出すため、用いました。
⇒
譜面台にセットしたところ。分かりやすいように
写真を撮っていますが、マイクの位置等は別途
調整します。
材料はホームセンタで売っている安い物ばかり。パイプは13φのフレキシブル水道管です。
長さは30cm。60cmのものを購入してくれば、中心で切って2本作れます。しっかりしている
上に手で容易に曲げられてマイクの位置調整が出来ます。また付属のナット類がインチネジで
マイクキャッチャーのネジと整合している利点があります。黒の着色は塗装ではなく、20φの
熱収縮チューブを被せ、ガスコンロの上にかざして収縮させました。
譜面台の柱を掴む部分は「めがねクリップ(大)」です。2個使って固定を確実にします。
ニッケルメッキで光っているので、スプレーで黒に着色しましたが、剥がれ易いのが課題です。
なお、譜面台の柱に傷を付けないよう、ゴムシートを張ってあります。
めがねクリップをパイプに取り付けている部品は、電気のコードを柱等に固定する「サドル」と
呼ばれる部品です。M5程度のネジでめがねクリップの穴を利用して取り付けます。
このホルダーは第2回演奏会で使用し、効果をあげました。
なお、譜面台の柱を利用するというコンセプトはいろいろ応用出来ます。たとえば、下記は、
アウトドア用品売り場で売っている、テントの柱に取り付けて使う「もの置き」ですが、譜面台を
利用すれば、小物置きに使え、練習会の時等に利用すると便利です。お試し下さい。
8.マイクホルダ
広い会場のコンサートや、ソロ楽器を浮き出させたい時など、マイクを使いたい時があります。
この場合、マイクの他にマイクスタンドが必要ですが、1本数千円以上して高価な上に、舞台に
やたらと柱が立って美観の問題があります。
そうなると、元エンジニアとしてはこれを解決せずにはおれません。
新しい柱を立てるのが嫌なら、既に立っている柱を使おう。柱は無いか・・・? あった! ってな
訳で、譜面台の柱をスタンドとして利用したマイクホルダーを作りました。
でも・・・、良く見ると8本しか上がっていません。一番左側のが、電線の接続が外れて
しまっていたようです。(^ ^;
モータリード線
紐
パイプ
テグス
リング
クギ
模型用モータ
ヘリウムガス入り風船
6.パンフレット用製本器
パンフレットは演奏会を盛り上げる基本的かつ重要なアイテムですが、普通は印刷業者に
印刷と製本を依頼します。プロの仕事はとても綺麗ですが、お金が掛かります。
4ページまでなら、A3の紙に両面印刷して二つ折りすれば、手作りが可能です。 しかし、
5ページ以上、即ち紙を2枚以上使用する場合には製本がネックになり、手作りは困難で
した。90度回転させて打針出来るホッチキスも市販はされていますが、数百部もの部数を
製作するには、作業性上、とても実用的とは言えません。
お金は無いけど、アイデアはあります。要するに大きなホッチキスがあればいいのです。
てな訳で、製作したものがこれです。
回路の構成は、1.項の「スタードライバ」とほぼ同じで、DC-DCコンバータ部分が電子
ボリウムになっただけです。電子ボリウムは三洋電機のIC、LA4285を使用しました。
このICは本来は電子ボリウムの付属した3W程度の出力のオーディオアンプです。
負帰還回路の定数を変更し、ゲインを11dB程度に引き下げて使用しています。
外観の写真において、操作つまみは奥から、レベルプリセット、フェードインタイム、
フェードアウトタイムの調整、一番手前のスイッチがフェードインアウトの制御スイッチ
です。リモコンにも対応させています。
第4回定演から使用開始しました。
外観 内部
起死回生! 電子ボリウムを採用した静止形フェーダです。
5.2 電子式フェーダ
ボリウム軸
回転を始めて、ボリウムが回りきったらそれを検出してモータを止めなければなりません。
実現方法としては、ボリウムの軸に長くて細いサラネジを植付け、その頭でマイクロスイッ
チの操作部を押して、モータへの電圧を遮断するようにしました。
大力作でした。実際の動作でも見事に動きました!! 実に分かりやすくて、楽しくて・・・。
でも・・・・ 大変な欠点がありました。
それは、でかい騒音です。スイッチを入れると「ガガガガガガ・・・・」。モータも減速メカも
早い話「オモチャ」ですから、動作音など全く無視されているのです。油差しなどやって
みましたが、超低速以外は音が消えず、本機は一度だけ本番で使用しましたが、結局
それきりになりました。 なお、パネルに「PHASE」の文字が見えますが、「FADE」の誤り
です。お恥ずかしい。
ボリウム
サラネジ
マイクロスイッチ
減速メカ
モータ
5.1 メカ式フェーダ
何のことはない、ボリュームをモータで
回して音量をコントロールするものです。
減速メカはタミヤの模型用を使用、電源
は電池としました。モータに与える電圧を
制御して、フェードインアウト時間を変え
ます。
メカ式と言っても、バッファアンプや電圧
制御には電子回路が使われています。
5.効果音フェーダ
音楽の中に、時として「波」「風」「せせらぎ」等の効果音が必要なことがあります。
音は会場のPAからではなく、オーケストラの中から出た方が自然ですから、再生機器とアンプ、
スピーカを舞台に持ち込んで、必要なところで流すことになります。
この場合、求められる機能は、
(1) フェードイン/フェードアウト
(2) 音量のプリセット
(3) ステレオ対応
(4) 指揮者からのリモート・コントロール
これは、それを実現するためのユニットです。
3.明星
発光ダイオードを使った光物その3は、明るく輝く明星です。照明用3原色のパワーLEDを用いました。
放熱板を兼ねたt0.5の銅板にパワーLEDを実装し、回路(右図)は基板に
実装しました。ダイオード1N4148は「赤」LED回路の電圧ドロップを「青」「緑」と合せるためのもの、
1kΩの抵抗は、発光バラツキの調整のためのものです。3色のLEDにはそれぞれ150mAの電流
を流し、LED全体への入力は1.4Wです。
点灯させたところ。
眩しい光です。ドライバは「星空」
と同じものです。
次回定演で使用すると思います。